メディアエディター
兼Webライター
黒田ノブオ
- エディター兼ライター歴:30年以上
- フリーランス歴:15年以上
- 企業のメディア制作部門責任者歴:15年以上
- メディア会社とフリーのエディター兼コピーディレクターとして契約中
- 複数のWebメディアとフリーのライターとして契約中
- 雑誌からWebまでさまざなメディアで、数万件の原稿を書き、数万件のライターや作家の原稿をチェック&フィードバック経験
Webライター超初心者
元事務員(育児休暇中)
私(黒田)の知人女性(育児休暇中/ライティング経験ゼロ)ハルナ、32歳。
貿易会社の一般事務やメーカーの総務などを10年ほど経験。
特技も専門的知識もなし。
今後の働き方(収入源)をどうするか悩んでいるうちに「Webライター」に興味を持ったらしい。
その結果、あれこれと私に質問を浴びせてくることに…。
副業に興味があっていろいろ調べてたら「Webライター」が簡単で面白そうって書いてあったんですが、ホント?
…と相変わらず、突然LINEで質問してきた私の知人、ハルナ氏。
確かにいまWebライターの仕事は人気があって、そのせいか、私も何度かこんな質問をされたことがあります。
Webライターは誰でも簡単になれるって聞くけど、本当?
Webライターってどんな仕事?
いったい何がそんなに人気なの?
そもそもどうやればWebライターになれるの?
…などなど
いろいろな副業があるなかで、Webライターはいま最も人気のある副業のひとつです。
ネットでもWebライターの仕事が取り上げられることが多くなりました。
でも、「Webライター」の仕事に興味があるけれど、実際はどういう仕事なのか明確には分からない人が多くいます。
Webサイトや動画などで…
Webライターは、初期費用も不要で、誰でも簡単になれて、スグに稼げる
…などと紹介している人もいますが、果たして本当なのでしょうか?
…ということで、メディアディレクター兼編集者兼ライターとして長年、活動してきた私がプロの目線から、Webライターのすべてを徹底的かつ網羅的に解説しましょう!
はい!お願いします!
最後まで読んでいただけると…
- Webライターの仕事内容とは?
- Webライターに向いている人・向いていない人
- Webライターの良いところ(メリット)/残念なところ(デメリット)
- Webライターの始め方
- Webライターに必要なスキル
- Webライターの収入事情
…などが理解できるような内容になっています。
Webライターの仕事を始める前に、正しい知識を持って、長く、たくさん稼げるWebライターになってください。
ちょっと長くなるけどね…
はい!がんばってついていきます!
Webライターになるには、まずWebライターの仕事を知ること
まずは、Webライターがどういう仕事なのかを簡単にご紹介します。
Webライターの主な仕事は、企業のWebサイトなどに掲載する記事やコラム、広告のコピーや商品の解説文(レビュー)などを書くことです。
多くの場合、Webライターとしての最初の仕事はクラウドソーシングというサービスを利用して仕事を探し、獲得することになります。
クラウドソーシング?
クラウドソーシングというのは、簡単に言うとWebライティングなどを含むさまざまな仕事案件を見つけるためのマッチングプラットフォームのこと。
記事のライティングを依頼したい企業(あるいは個人事業主など)が、クラウドソーシング上でライターを募集し、それを見たWebライターが応募。
仕事内容や金額や納期などの条件が合えば契約となり、作業を進めて納品し、報酬がもらえるというものです。
クラウドソーシングサービスを利用するメリットや注意点、業種別のクラウドソーシングサービスについては、こちらで詳しく解説しています。
契約すると相手先の企業などの発注者(依頼者)から、「こういう記事を書いてください」とか「○○について調べて書いてください」などの依頼を受けます。
Webライターは主にWebサイトやその他のメディアなどで、そのテーマについて調べて、1本の記事にまとめることになります。
多くの場合、書いた記事の文字数×文字単価で報酬額が決まります。
例えば、1文字の単価が1円で3,000文字を書けば、3,000円の報酬となります。
1文字たったの1円か…
いやいや、未経験だと最初の文字単価は0.5円程度です
えっ!0.5円!?
つまりWebライターとしてたくさん稼ぐためには、いかに1文字の単価をアップさせられるかがWebライターにとっての大きなテーマの一つとなります。
実際にWebライター未経験から月5万円稼いだ主婦の体験談はこちらから
Webライターに求められるライティングスキルとは
同じ文章を書くにしても、企業から依頼されて書く文章(Webライティング)と自分の趣味ブログに書く文章(ブログライティング)とは違います。
あ、そうなの?
自分のブログに書くには、特に何の技術もスキルも必要ありません。
ただ思ったことを書くだけで、それが優れた文章でも拙い文章でも誰にも迷惑はかかりません。
では、Webライティングの場合はどうでしょうか?
プロのWebライターとしてお金を稼げる文章を書くには、いくつかの重要なスキルが必要となります。
Webライター必須のスキル「SEOライティング」
Webライターは、Googleなどの検索エンジンで上位に表示される記事を書くことが最大の使命です。
検索結果上位に記事が表示される記事を書くテクニックをSEOライティングといいます。
SEO(Search Engine Optimization)ライティングとは…?(クリックして読む)
例えば、「ダイエットにおすすめのサプリメント」について調べたいとします。
ほとんどの人は、Googleで「ダイエット サプリメント おすすめ」などの単語(キーワード)を入れて検索します、そして、その検索結果の上位(最初の1ページ目、約10サイト)に表示されたサイトを閲覧します。
というより、ふつうは上位に表示されたサイトしか見ません。
検索結果の上位に表示されるかどうか?がWebライターの腕の見せどころです。
このように検索結果の上位に表示されるような記事を書く技術を「SEOライティング」といいます。
Webライターとしてたくさん稼ぐためには、SEOライティングのスキルは必須となります。
ライティングを依頼する企業側としても、自社サイトのコンテンツを検索結果の上位に表示させるために、SEOのスキルが優れているWebライターに仕事を依頼します。
言い方を変えれば、SEOのスキルを伸ばすことができれば、Webライターとしてたくさん稼げることになります。
SEOにはさまざまなテクニックがあり、かつ日々進化しているため、プロのWebライターは常にそのスキルを磨き、少しでも上位表示される記事を書くための勉強をしています。
なんだか難しくなってきました…
スキルやテクニックというと難しそうに聞こえますが、突き詰めて考えれば、行きつくところは一つです。
「SEOライティングの技術さえあればいい」のウソ
「SEOライティング」はWebライターにとって重要なスキルですが、あくまでもGoogleの検索エンジンというテクノロジーを相手にした小手先のテクニックです。
例えば…
- 検索されそうな単語(キーワード)をどれぐらいの頻度で見出し内に盛り込むか?
- キーワードを入れる場所はどこがいいか?
- 文字数は何文字ぐらいが最適か?
…などなど、どれもGoogleを相手にした表面上の仕掛けです。
もちろんそのテクニックも必要ですが、SEOのテクニックだけを身につければいいというものではありません。
Webライター向けの情報サイトの中は…
SEOの知識さえあれば文章力なんていらない
などと書いている人もいます。
ところが、実際にはGoogle検索では、読者の役に立つ情報を網羅的に、分かりやすく正確に伝える記事が検索結果の上位に表示されています。
つまり、SEOスキルの前に正しい文章力が必要ということです。
Webライターの仕事は、検索エンジンの顔色をうかがうのではなく、あくまでも読者ファーストの視点に立ち、正しい文章で記事を書くことが大切だということを忘れないでください。
正しく伝える文章力がなければ、SEOのテクニックは役に立たないのです。
なるほど、Webライターのキホンはやっぱり「文章力」なんですね!
ただし、文章力を鍛えるのはなかなか難しいものです。特に独学では限界があります。
え~?じゃ、どうすればいいですか?
早く効率的に文章力を磨くには現役のプロライターなどに自分の文章を読んでもらい、添削してもうらうことです。
添削がいかに有効か?独学がいかに大変か?文章力を効率的に正しく身につけるためのWebライティング講座の選び方はこちらで詳しく解説
結局、Webライティング講座などを活用するのが成功への近道だし、安上がりということですね?
読まない・信じない・行動しない「3NOT」読者を振り向かせるスキル
同じメディアでも新聞や雑誌の場合、読者は記事を読むためにお金を払って買っています。
なので、書いてあることをとてもよく読んでくれます。
しかし、Webサイトを訪れる読者は、ほとんど記事を読んでくれません。
それどころか、書いてあることを信じないし、何をすすめても行動しないのが普通です。
この「読まない(NOT Read)」「信じない(NOT Believe)」「行動しない(NOT Act)」を「読者の3NOT」といいます。
まずはタイトルとリード文でハートをつかむ
この「3NOT読者」を振り向かせるための、最初のポイントが「記事タイトル」と「リード文」です。
タイトルや最初の導入文(=リード文)が刺さらないと絶対に読んでもらえません。
その判断にかかる時間は一瞬です。
チラ見した結果、「ん?」と少しでも興味が持てそうだなと思われたなら、ちょっと先まで読み進めてくれますが、そうでない場合は、1秒も留まらずに去っていきます。
確かに!私もそうです…
つまり、タイトルと最初のリード文の書き方が非常に重要というわけです。
最初の「つかみ」で読者の気持ちに刺さらなければ、それ以降の文章は存在していないのと同じです。
最初に「結論」を伝えて飽きさせない
雑誌や新聞など印刷媒体では、基本的な文章の流れは「起→承→転→結」となることが多く、最後の最後で「結論」を書いて結びとしますが、Webサイトの読者はそんなに待ってくれません。
最初のリード部分で「結論」を書き、この記事には何が書いてあるかを先に明示して、興味を引かないと、すぐに離れてしまいます。
それ、よく分かります!
これがWebライティングでよく言われる「PREP法」で、最初に「結論」を書き、その結論に至った理由と具体例を示し、最後に改めて結論を書く手法です。
自分が伝えたい内容を、簡潔に分かりやすく伝えられるので、ライティングだけでなく会話でも有効な手段です。
文章を分かりやすく伝えられる主なフレームワークには以下の4つがあります。
PREP法 | Point (結論)Reason(理由)Example(具体例)Point (結論) |
新PASONA法 | Problem(問題)Affinity(親近感)Solution(解決策)Offer(提案)Narrowing Down(絞込)Action(行動) |
SDS法 | Summary(要点)Details(詳細)Summary (要点) |
DESC法 | Describe(描写)Explain(説明)Specify(提案)Choose(選択) |
これらの手法は記事を書くときだけでなく、プレゼン資料やさまざまな報告書類でも活用するので、覚えておくと便利です。
いろいろな手法はありますが、目指すところは「読者ファースト」「タイトルとリードのつかみ」を意識しながら、正確な情報を、分かりやすく正しい日本語で書くこと。
それがWebライターの最も重要な役割です。
Webライターの仕事はいろいろ 最初は「ブログ記事・Webコンテンツ」から
一言でWebライティングの仕事といっても、たくさんの種類があります。
ザっと挙げてみると…
- 記事・Webコンテンツ
- キャッチフレーズ・コピーライティング
- レビュー・口コミ作成
- 編集・校正・リライト
- セールスコピー・セールスレター
- シナリオ作成・脚本制作・小説
- インタビュー・取材記事
- メルマガ・DM作成
…などなどいろいろです。
ちなみにクラウドワークス
え~、こんなたくさんの中から選ぶんですか?
未経験者の場合、最初は「オウンドメディア・ブログ記事作成」か「記事・Webコンテンツ」の案件から取り組み始めるのが一般的です。
シナリオ作成や脚本、インタビュー記事などに興味があって書きたいと思っても、これまでまったく記事を書いたことがない人がいくら応募しても、獲得はできません。
なので、最初は一般的なブログ記事やWebコンテンツの記事のライティングから始めてください。
クラウドソーシングを使った仕事の探し方は、こちらで詳しく解説しています。
経験を積むに従って、だんだんと自分の得意な分野や興味を持てそうなテーマが見えてくるようになるでしょう。
自分の得意分野・専門分野を作ることはWebライターとして稼いでいくうえで非常に大事です。
例えば、Webライティングの案件が多い分野でもある「転職」とか「ダイエット」について、実際に転職エージェントでカウンセラーとして働いていたとか、100kgから50kgにダイエットを成功させたなど、何かに特化した知識や経験、得意分野あれば、非常に大きな武器になります。
他のWebライターと差別化できる経験や得意分野があれば、SEOや文章力はそれほどなくても、Webライターとして成功する確率がとても高くなります。
そんな得意な分野や経験なんて持ってないんですけど…
大丈夫です。いまからいくらでも得意分野を作るチャンスはあります!
Webライターに向いている人/向いていない人
参入障壁が低いため、多くの人が簡単に始められるWebライターですが、長期にわたって活動して、稼ぎ続けるためには、やはり、性格や思考などがその仕事に向いている必要があります。
向いていないのに無理に始めてしまうと、ツラくなるばかりで、何もいいことがありません
そこで、私自身や周りのWebライターたちの性格などから判断して、Webライターに向いている人、向いていない人の特徴をご紹介します。
Webライターに向いている人の特徴
- 調べるのが好き
- 読むのが好き
- 書くのが好き
- 好奇心が旺盛
- 向上心が旺盛
- 一人の作業が苦にならない
この中でも、最も重要なのは「好奇心が旺盛」ということです。
先述したように、Webライターの仕事は依頼されたテーマについて徹底的に調べて、自分の言葉として記事にするという作業です。
そのため…
自分が知らなかった世界を知ることが楽しい!
…という旺盛な好奇心があれば、それだけWebライターとしての成長が速くなり、稼ぎも大きくなります。
いろいろな記事を書いていると、必ず自分が興味が持てるテーマに出会えるものです。
そのテーマについて、さらに詳しく、深く調べることで、自分の得意分野を作ることができます。
なるほど!だからいまは特別な知識や経験ががなくても大丈夫なワケですね!
Webライターに向いていない人の特徴
- ダメ出しに耐えられないメンタル
- コツコツと集中した作業が苦手
- スグに結果を出したがる
- 自分の主張を抑えられない
- 時間にルーズ
「良い記事」とは何か?
…を決めるのは、発注者(依頼主)であり、その向こうの読者です。
Webライターが決めることではありません。
自分ではすごく良い記事が書けたと思っても、発注者(依頼主)がダメと判断すれば、それはダメな記事なのです。
そうした発注者側からのダメ出しに、いちいち凹んだり、腹を立てていては長続きしません。
常に発注者と読者のことを考えて記事を書き、修正依頼があれば真摯に受け止めて対応できないと、Webライターとして成功することは難しくなります。
Webライターの主な働き方3種とそれぞれのメリット/デメリット
ここまで、Webライターの仕事がどういうものか?について解説してきました。
実際に体験してみないとなかなか分かりにくいかもしれませんが、いまは概略だけ抑えておけばOKです。
では、ここからは「Webライターの働き方」をご紹介していきます。
この記事を読んでいただいている人は…
まずは副業からWebライティングを始めてみよう
と考えている人がほとんどです。
はい。私もそうです!
スタートはほとんどの人が「副業から」にしても、将来的な目標は人によって違いますよね?
私はできればWebライター1本で食べていけるようになりたいです!
Webライターとしての主な働き方は、大きく次の3つに分けられます。
- 将来的にずっと副業のまま続ける副業Webライター
- Webライターの仕事に転職する企業内Webライター
- 将来的に独立を目指すフリーランスWebライター
いまからWebライターになろうと考えている人も、おそらくこの3つのうちのどれかになると思います。
じゃあ、私は③の「フリーランスWebライター」志望です!
それでは、それぞれの働き方の特徴やメリット、デメリットについて見ていきましょう。
①副業Webライター
いまの仕事に就いたまま、あるいは主婦/主夫や学生のまま、空いた時間を活用してWebライティングの仕事を請け負うのが「副業Webライター」です。
副業Webライターは、先にも少し触れましたが、主にクラウドワークス
クラウドソーシングとは…?(クリックして読む)
Webライティングなどを含むさまざまな仕事案件を見つけるためのマッチングサイトプラットフォームのこと。
クラウドソーシングのサイト上で募集されている案件に応募し、条件が合えば契約ということになります。
作業が終わり、無事に納品も済めば、登録している口座などにギャラが振り込まれるという仕組みです。
ほとんどの案件は1文字〇〇円という文字単価で募集されています。
初心者や未経験者の場合、多くは1文字0.5円ぐらい。慣れてくると、1文字1円とか2円と単価が上がっていきます。
いまはWebライターだけでなく、さまざまな業種のクラウドソーシングサービス(マッチングサイト)があります。
業種別のクラウドソーシングサービスをまとめた記事も用意しました。
ひょっとするとWebライター以外でもあなたに合う副業が見つかるかもしれません。
クラウドソーシングサービスを利用するメリットや注意点、業種別のクラウドソーシングサービスについては、こちらで詳しく解説しています。
クラウド―ソーシングを利用しながら「副業Webライター」として稼げる金額は、だいたい月5万円程度です。
自分の時間を犠牲にして、空いた時間をすべて使って、とにかく毎日、書きまくれば月10万円ぐらいも可能ですが、そうなるときっと失うもののほうが大きくなってしまいます。
それにそんな生活は長続きしません。その結果、途中で脱落することになります。
副業Webライターのメリット
- 初期投資がほとんどいらない
- 月3~5万円程度なら半年程度で稼げる可能性がある
- 働く時間も場所も自由
- 人間関係に縛られにくい
- さまざまな知識を得ることができる
- 年齢・性別関係なく働ける
- 自分の知識や経験を活かせる
副業Webライターのデメリット
- スタート時の収入は相当、低い
- 収入が安定しない
- 一人作業なのでモチベーション維持がしんどい
- スキル習得に時間がかかる
- 途中で挫折しやすい
- 使える時間が少ないため、報酬額が伸びない
- 税金やタスクなどさまざまな管理が大変
う~ん、すぐにモチベが下がって、挫折しそう…
独学だけで続けると、大体の人がそうなります。
気持ちを折らずに、成長を実感するためにも「Webライティングスクール」の活用がおススメです。
実際に副業でWebライターになった主婦の体験談についてはこちらの記事が参考になると思います。
ぜひ、併せて読んでみてください。
②企業内Webライター
企業のWeb制作担当者として、正社員や契約社員、派遣社員として働くのが「企業内Webライター」です。
副業から始めるのもいいですが、効率的にスキルを伸ばして、早く確実に、そして長く稼ぎ続けられるWebライターになるには、いまの会社から転職して企業内Webライターになるのがもっとも近道です。
かなり思い切った覚悟が必要ですが、将来本気でWebライター1本で活動するなら、企業内Webライターがもっともおすすめです!
多くの場合はWebライターとしての経験が必要になりますが、若い人を対象に「未経験可」の人材募集も見られます。
それに、最近では外部のWebライターでは品質にバラつきがあるので、自社でWebライターを育てる企業も増えています。
そのため、未経験可のWebライター案件も増えてきました。
未経験からWebライターへの転職については、こちらの記事で詳しく解説しています。
Webライターの就職(転職)先探しは、転職エージェントや転職サイトなどを利用するのが一般的です。
Webライターの職種が比較的多く出ているおすすめの転職サイト&転職エージェントは以下の8件。
- リクルートエージェント(転職エージェント)
- doda(転職エージェント/転職サイト)
- マイナビクリエイター(転職エージェント)
- マスメディアン(転職エージェント)
- リクナビNEXT(転職サイト)
- Webist(ウェビスト)(求人サイト)
転職エージェントを利用するメリットや選び方、未経験からでも案件を見つけやすいおすすめの転職エージェント・転職サイトについてはこちらの記事で詳しく紹介しています。
転職エージェントを利用して転職するコツは、必ず複数のエージェントに登録することです。
いまの仕事や会社が自分に合わないと思ったら、一度転職エージェントに相談するといいでしょう。
どこも無料なので、気軽に相談できますよ。
どんな仕事があるのかをチェックするために利用するのもアリかも
制作会社やコンテンツ配信会社などの公式サイトにも「リクルート(採用)情報」が掲載されています。
自分の興味があるサイトの運営会社ページをチェックしてみると、「Webライター募集」と書かれている場合があるので、ぜひチェックしてみてください。
いまはどこのWeb制作会社も慢性的なWebライター不足に悩んでいます。
Webライター人気で、Webライター人口は非常に増えていますが、実際に使える人材は増えていないのが現状です。
経験を積んで、実績を作れば、Webメディアの制作会社への就職も可能です。
企業内Webライターのメリット
- 収入が安定する
- 専門家たちと一緒に仕事ができて技術や知識を学べる
- 将来、自分のWebメディア開設の足掛かりが作れる
- 働かない日もお金がもらえる(有給休暇)
- 毎年、定期昇給があり、ボーナスが出る場合もある
- 社会保障がしっかりしている
企業内Webライターのデメリット
- 毎日、企業の時間に拘束される
- 決まった給与以上には稼げない
- 自分の好きなことだけ書くわけにはいかない
- くだらな会社行事に参加しなければいけない
- 人間関係が煩わしい
- 満員電車から逃れられない
最近は「リモートワーク」を採用する企業が増えたので、人間関係や満員電車からは解放されやすくなりました。
③フリーランスWebライター
副業Webライターで働いている人の中には、将来、「フリーランスWebライター」として独立し、Webライティングの仕事だけで生計を立てられるようになりたいと考えている人も多くいます。
また、「企業内Webライター」になって、給料をもらいながらスキルを身につけてから「フリーランスWebライター」として独立する人も多くいます。
企業内Webライターについては、こちらで詳しく解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
ここでは、前者の副業WebライターからフリーランスWebライターになる人について話を進めます。
いよいよ私のケースね!
フリーランスWebライターになるまでのザックリ4ステップ
未経験者がフリーランスWebライターになるまでのザックリとしたステップは以下のようになります。
【将来の夢にワクワクしている時期】
まずはクラウドソーシングを活用して、Webライティングの案件を獲得します。
文字単価は0.5円とか0.7円程度ですが、この段階では稼ぎより経験を得ることが重要。
【稼ぎの安さに脱落者続出の暗黒時代】
無理やり数をこなすよりも、1件ずつ丁寧に記事を書くことを心掛けながら実績を積み重ねます。
ここでガマンできずに多くの人が脱落していく最大の関門といえます。
この暗黒時代をいかに速く抜け出すかがフリーランスとして活躍できるかどうかの分かれ道です。
独学では挫折しやすので、Webライティングスクールや講座を利用して、効率的で確実なスキルアップを図りましょう。
【夢実現へのトビラが見える時期】
いよいよクラウドソーシングから卒業する段階です。
クラウドソーシングだけでは、ひと月で稼げる金額には限界があります。
せいぜい5~10万円程度。
そこでクラウドソーシングで仕事を発注してくれた企業や、Webライター募集中の制作会社やコンテンツ配信会社にアプローチして、直接契約します。
そうなると報酬は一気に月30万円や50万円にジャンプアップします。
【夢のトビラを開くとき】
企業と直接契約すると、もういまの本業を続けるワケにはいかなくなるので、思い切って退職し、フリーランスとして活動することに。
最初はWebライターとして活動しますが、だんだんとさらに上流のディレクターの仕事やライティングコンサルタントなどの道も開けてきます。
そうなると、売り上げもどんどん増え、月収100万円、年収1000万円の数字がみえるようになってくるでしょう。
判断が難しいのは「STEP4」の段階で、どれぐらいの規模になればハラをくくって本業を辞めればいいかというところです。
その判断のキモになるのは「収入額」と「継続性」ということになります。
いまの生活レベルを保てる金額を、最低でも1~2年は継続して稼げると判断できればフリーランスWebライターへ転向する価値はあるでしょう。
その判断のためには、直接契約する企業と条件(金額や期間など)についてしっかりと確認する必要があります。
クラウドソーシングだけでも相当頑張れば月10万円ぐらいは稼げるでしょうしかし、そんなハードワークをこれから先、何年も続けられるはずはありません。
確かにそうです…
月3~5万円程度を稼げばいいという「副業Webライター」と毎月数十万円は稼ぎ続けたい「フリーランスWebライター」とでは仕事に対する取り組み方や考え方を変える必要があります。
稼げるWebライターになるためのヒントはこちらの記事で詳しく解説しています。
直接契約の早期実現には、Webライターとして速い成長が必須
フリーで働くためには、どこかの企業と年間契約を結ぶのが一般的です。
交渉によっては、複数の企業と契約することも可能です。
どういう方法であれ、まずは「副業Webライター」で経験を積んで、実績を作ってからでないと交渉の余地はありません。
とはいえ、まったくの未経験から独学だけで副業Webライターになった場合、いくら案件をたくさんこなしたところで、スキルの向上は非常に難しいものです。
経験や実績を効率よくスキルアップにつなげるには、まずWebライターとしての基本力(文章力+情報収集力+SEO力)が必要です。
月3万円程度なら問題ないですが、月数十万円稼ぐとなるとベースとなる基礎力が必要です。
特に「文章力」を伸ばすのは、独学では限界があります。
なぜなら、自分の文章のクセや欠点を自分自身で見つけることはできないからです。
きっと私の文章もクセだらけなんだろうな…
でも、それって自分では分かりませんよね?
クセのある文章を、自分では気付かずに書き続けても決して成長はしません。
クセのあるまま書き続けると、そのクセが固着してしまい、修正することが困難になってしまいます。
もっとも効率よく、確実に力をつけるには「Webライティング講座」などを受講して、プロのライターに自分の文章を添削(フィードバック)してもらうことが必要です。
私の経験では、それ以外に文章力を上達する方法はありません。
未経験からWebライターになる人に最適な、添削サービスのあるWebライティング講座は以下でチェックしてみてください。
受講料は掛かりますが、その分、早く確実にスキルが身につくので、受講料はすぐに回収でき、結果的にフリーランスWebライターへの近道になります。
フリーランスWebライターのメリット
- 経験とスキルがあれば月7桁は稼げる
- ある程度、自分の自由な時間で仕事ができる
- 多くの場合、在宅で仕事ができる
- 人間関係が希薄なので気分がラク
- 定年退職がない
フリーランスWebライターのデメリット
- 売上管理などはすべて自分でやらなければいけない
- 孤独
- 社会的な地位が低い
- 将来の年金が少なくなる
- 有給休暇はない
Webライターの働き方別収入事情
Webライターの3タイプの働き方の違いについては、だいたい分かっていただけたのではないでしょうか。
次は、多くの人が一番気になるであろう「Webライターってどれぐらい稼げるの?」という点を解説します。
はい、それが一番気になります!
働き方別の収入額はだいたい以下のようになります。
働き方 | 収入目安 |
---|---|
副業Webライター | 月収3万~10万円 |
企業内Webライター | 月収30万円~ |
フリーランスWebライター | 月収50万円~ |
派遣社員Webライター | 時給1,600円~ |
アルバイトWebライター | 時給1,100円~ |
「副業Webライター」の場合は、相当頑張ったとしても月収で約3~10万円、年収にすると50万~150万円程度が精いっぱいです。
副業の場合は時間の制約があるため、物理的にこれ以上稼ぐのは難しくなります。
無理をして休暇時間や睡眠時間を削ってまで働いてしまうと、本業に影響が出てきてしまいます。
副業Webライターは、決して本業を疎かにしてはいけません。
それが副業のルールです。
本業は「仕事「に限らず、「家事」も同様ですネ。
「副業Webライター」時給数百円にどこまで耐えられる?
副業Webライターの場合、現実的には月収3万円を稼ぐのも、なかなか厳しいのが現実です。
ちょっと具体的な数字で計算してみましょう
例えば1か月で3万円稼ぐためには…
1文字0.5円で3,000文字の案件=0.5円×3,000文字=1件1,500円
毎月20件こなせば(平日毎日)→1,500円×20件=月3万円
…となります。
何となくできそうな気がするかもしれません。
はい、少し頑張ればできそうな件数です
しかし未経験者の場合、本業の空き時間だけで平日毎日1件こなし続けることは相当厳しいはずです。
難しいどころか、人とは違う能力でもないと、たぶん不可能です
それに、やっと1本書き終えて納品しても、発注者から修正依頼が来ることがほとんどです。
そうなると、次の記事に取り掛かりながら、前の記事の修正対応が必要です。
さらに決定的なのが、毎日、新規の案件を獲得し続けることなんてできないということです。
この1件をこなすために、朝1時間早起きし、往復の通勤時間(約2時間)、晩御飯のあと寝る間も惜しんで4時間作業をして合計1日7時間費やすします。
すると1,500円÷7時間となり、時給換算すると約215円です。
時給215円のために、自分の時間をほぼすべて費やすことになるのです
それは、厳しい…
仕事に慣れて、文字単価を1円にアップして、5,000文字以上の記事が書けるようになれば、月6本(5日間で1本)で3万円に到達するので、かなり状況は楽になります。
しかし、これは未経験からWebライターを目指す人は誰でも通らなければいけない道でもあります。
Webライターを目指すほとんどの人が、この現実に直面して、道半ばに差し掛かる前に去っていきます。
途中挫折せずに長く、多く稼ぎ続けるWebライターになるためには、この低時給の「暗黒時代」をできるだけ早く切り抜けることです。
そのためには、やはりプロによる添削が受けられるスクールや講座を利用するのが最善の方法なのです。
長く稼ぎ続けるには「企業内Webライター」か「フリーランスWebライター」
「企業内Webライター」やアルバイトの収入事情は、「求人ボックス」が調査した「ライターの仕事の年収・時給・給料」の結果をご紹介します。
※ただし「ライターの仕事の年収・時給・給料」という調査なので、Webライターに限らず印刷物のライターも含まれています。
雇用形態 | 給与額 |
---|---|
正社員(平均年収) | 約438万円 |
派遣社員(平均時給) | 1,698円 |
アルバイト | 1,088円 |
国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本の平均給与が約458万円なので、Webライターの給与は少し下回っています。
とはいえ、給料として安定的に収入を得ながらWebライティングをはじめとしてWeb制作全般の仕事に関わることができることを考えれば、「企業内Webライター」は最もおすすめの働き方です。
企業内Webライターへの転職については、コチラで詳しく解説していまので、よろしければ参考にしてみてください。
一方、「フリーランスWebライター」の場合は、多くの場合、企業との直接契約になるので、交渉次第で月収7桁も可能になります。
7ケタ…つまり100万円以上ってことですネ…
20代、30代で将来、フリーランスWebライターを目指すなら、まず企業内Webライターやアルバイトライターとして働き、給料をもらいながら文章力や業界の事情を学んでから、フリーランスとして独立するのが最も安全なステップとなります。
転職するのが難しい場合は、Webライティングスクールなどを活用しましょう。
稼ぎ続けるWebライターになるにはどうすればいいかは、こちらの記事でも詳しく解説しています。
得意分野・専門分野があれば文章力がなくても稼げる
文章力などの基礎力が高くなくても、Webライターとして稼ぐ方法が一つだけあります。
それは、他人には持ちえない専門分野を持つことです。
いまWebライティングでは、記事の専門性や権威性が求められています。
ネットで調べれば誰でも書ける記事ではなく、その分野、その業界に属していたからこそ知り得る内容の記事が高く評価されるのです。
いわゆる「一次情報」です。
例えば、「おすすめのクレジットカード」の記事の場合、ネットで拾い集めてきた情報をまとめるよりも、実際にクレジットカード会社で働いていた人の情報のほうが、ずっと信ぴょう性が高く役に立ちます。
そういう専門分野や得意分野を持つWebライターは、文章力に関係なく、どこのWebメディア制作会社でも高い報酬額を払って高い文字単価で仕事を得ることができます。
そんなこといま急に言われても…
いまからでも間に合います?
例えば実際に1か月で20キロのダイエットに成功したとか、猛勉強してTOEICで850点取るなどの実体験ならいまからでも十分間に合います。
Webライターに求められる3大基礎スキル
働き方はどうであれ、Webライターとして文章を書いてお金を稼ぐためには基礎的なスキルの習得が必要です。
Webライターに求められる重要な基礎力が次の3つです。
- 基礎的な文章力
- 検索意図を把握するための推察力+情報収集力
- 検索上位に表示されるように工夫するSEOスキル
どれも…ない…
最初はどれもないのが当たり前です
未経験者の場合、難しく感じるかもしれませんが心配ありません。
まじめに取り組んで、学びながら仕事をこなしていけば、自然と身につくスキルばかりです。
ただし、どれもWebライターとしてお金を稼ぐためには必要なスキルなので、しっかり理解して、日ごろからスキルアップに努めるようにしてください。
それぞれ詳しく解説します。
①基礎的な文章力
必要な情報を過不足なく、分かりやすく、端的に、正しい文章にして伝える
これがWebライターに課せられる最大の使命です。
小説やエッセイ、あるいは論文を書くわけではないので、決して格調高く感動的な文章力は必要ありません。
誰が読んでも分かりやすい文章を書くことができればOKです。
しかし、実際に自分がWebライターになって記事を書いてみると、普通に分かりやすく文章を書くことが、どれだけ難しいことかが分かると思います。
記事を書く時は、調べた情報の中から書くべき内容を自分の頭の中で完全に消化したうえで取捨選択し、正しい日本語の文章に再構築し直さなければいけません。
これは、慣れるまではなかなか困難な作業です。
そうなんです!そもそも伝えるための日本語が思い浮かばない…
日本語には難しい(ややこしい)表現もたくさんありますからね。
例えば…
- 同音異義語
「保証/保障/補償」
「納める/収める/修める」
「追求/追及/追求」 - 「ら」抜き言葉
会話の中で口語表現として使うのは問題ないですが、文章内で使ってしまうのはNGです。
記事中で「食べられる」を「食べれる」とか「見られる」を「見れる」などと書いてしまったら、おそらく次から仕事は来なくなるでしょう。 - 慣用表現
自分では正しいと思っていても、実は間違って使っている慣用表現はたくさんあります。
×押しも押されぬ→〇押しも押されもせぬ
×間が持たない→〇間が持てない
×熱にうなされる→〇熱に浮かされる
親切な発注者なら、「ここは日本語が間違っているので修正してください」と依頼(というか注意)が来るかもしれませんが、たいていの場合は、Webライターとして失格の烙印が押されて終わりです。
用字・用語の使い方は発注者のルールに従う
文章中で使う用語のルールはメディアによって異なります。
多くの場合、発注者から「表記ルール」のようなものを渡されるので、それに準じて執筆します。
そうした表記ルールは新聞社などが発行している用字・用語辞典などを参考に作られていることが多くあります。
新聞社や出版社などでもよく使われている用字・用語辞典は以下の2冊です。
これからWebライターとして長く活動するのなら、どちらか1冊は持っておくことをおすすめします。
メルカリなどでも出品されていることもあるので、中古でよければそちらもチェックしてみるのもいいでしょう。
どちらもとてもたくさんの用字・用語が掲載されているので、すべてを覚えることは難しいですが、執筆時に何度も見るようにすると、自然に覚えてしまいます。
私は若いころ、「朝日新聞の用語の手引き」を通勤電車内で読んでいました…
読書代わりに用語の手引き?すごい…
小説などの書籍を読むより、知識は身につきます。おかげで、いまでも注意すべき用語はだいたい覚えています。
②検索意図を把握するための推察力と情報収集力
ライティングを依頼される場合、発注者から書いてもらいたい記事の「キーワード(KW)」(あるいはテーマ)が伝えられます。
例えば「30代 ダイエット サプリメント」とか「初デート おすすめ 遊園地」などです。
そして、それらのキーワードを含めて「こういう方向性の記事を書いてください」という依頼が来ることが多くあります。
Webライターは、まずそのKWで検索する人がどういう情報を求めて検索したのか(=検索意図)を考えなければいけません。
そのためには、そのKWで上位表示されているサイトをGoogleで検索し、書かれている内容を確認して、情報を整理。最終的に自分の言葉で文章化することになります。
作業の流れを大雑把にまとめると以下のようになります。
少し難しく感じるかもしれませんが、車の運転と同じで、作業に慣れれば特に意識しなくてもできるようになります。
Googleの検索窓にKWを入力し、表示された上位10位までのサイトにどういう情報が書かれているかを調査。
無料のキーワードリサーチツール「ラッコキーワード」を使うと便利です。
上位表示されているサイトには、どういう内容が書かれているかを確認し、そのテーマについての情報を把握します。
上位サイトの情報を不足なく網羅的に理解し、自分の頭の中で情報を整理。
今回の記事に必要な情報が何なのかを取捨選択します。
必要な情報を書き出しながら整理し、自分の文章として再構築してライティングします。
一連の情報収集作業が速ければ速いほど、少ない時間で記事を完成させることができるので、結果的に多くを稼げるようになります。
ひゃー、こうやって書かれると、ちょっと難しそうです…
最初は手間取りますが、慣れてくれば、意識せずに自然にこれらの作業をしているようになります。
③検索上位に表示されるように工夫するSEOスキル
しっかり調査した情報を、正しい日本語で書いていくわけですが、そこで必要になるのが、先述した「SEOライティング」のスキルです。
自分勝手な考えで文章構成を考えて、記事を書いただけでは、検索結果の上位には表示されません。
読者に読まれやすい文章構成やキーワードの配置など、SEOライティングのテクニックを使って文章を組み立てる必要があります。
Webライターとして長く稼ぎ続けるためには、大切なスキルなので必ずマスターするようにしましょう。
検索エンジン(=Google)は、できるだけ読者に役立つ情報を上位に表示させるために、SEOのアルゴリズムのアップデートを繰り返しています。
なので、WebライターのSEOスキルも常に新しいものにアップデートしておく必要があります。
SEOライティングについては、いろいろな人がWebサイトやYoutubeで詳しく解説されているので参考にするといいでしょう。
しかし、くどいようですが、Webライターとして忘れてはいけないのは、情報を伝える相手はGoogleではなくて読者だということ。
Googleが何度もアップデートを繰り返す目的は、ただ一つです。
それは…
それは読者に役立つ情報を提供するため
KWの配置も文章の構成も大切ですが、Webライターとして常に念頭に置くべき相手は「読者」です。
Google相手に文章を書くのではなく、読者に有益な情報を分かりやすく、正しく書けば、自然とGoogleからの評価も高まります。
Webライターの文章力を効果的に上げる3つの方法
Webライターに必要なスキルを幾つかご紹介しましたが、それらの中でも最も重要なのが「文章力」です。
「文章力」が最も重要なうえ、もっとも身につけるのが難しいスキルです。
やはりキホンは「文章力」なんですね。
副業としてWebライターの人気が高い要因は「簡単で、誰でもすぐに始められる」ということです。
ほとんどの日本人は日本語の読み書きができるので、その気になれば今すぐでも仕事が始められます。
「Webライターに文章力なんていらない」と書いているWebサイトも多く見かけます。
自分の趣味ブログや日記ブログのように、自分だけの楽しみで書くだけなら文章力なんて不要です。
日本語間違っていても、内容が意味不明でも、だれにも迷惑はかかりません
しかし、売り物としての文章を書くには、当たり前ですが金額分の文章品質が求められます。
売れる文章を書くためには日本語の知識と伝える技術が必要になります。
つまりこれが「文章力」です。
とはいえ、ほとんどの人が…
私の文章は果たしてどれほどの質なの?
そもそも自分は正しい日本語が書けているのだろうか?
いったい、どうすれば正しい文章力が身につんだろう?
と悩みます。
私も悩んでます…
これは、Webライターになろうと思った多くの人が最初に感じる疑問や不安です。
また、既にWebライターとして活動している人にとっても常に付きまとっている課題でもあります。
この問題は自分一人で判断するのは非常に難しいものです。
じゃ、どうすればいいのですか?
いまから自分の文章力をアップさせる効果的な学習方法を3つご紹介します。
ぜひ、参考にしてみてください
- 添削(フィードバック)のあるWebライティング講座を受講する
- 良質な文章に多く触れて、表現の引き出しを増やす
- 自分のブログを開設して、文章を書きまくる
①添削(フィードバック)のあるWebライティング講座を受講する
自分の文章が正しいかどうかを自分では判断するもっとも効果的な方法は、第三者の目線でチェックしてもらうことです。
そして、どこがいいか、悪いか、分かりやすいか、分かりにくいかをフィードバックしてもらうことです。
私の知る限り、自分の文章の良し悪しを判断する方法は、これ以外にありません。
そこで役に立つのがWebライティング講座です。
フィードバック体制が整っている講座なら、先生にチェック&バックをしてもらい、自分の文章の悪いところやクセを直すことができます。
講座で学ぶデメリットはお金がかかることですが、最初に基礎的な文章力を身につけておくほうが、結果的に早く、長く、たくさん稼ぐことできます。
自分の文章についての検証がないまま、簡単にWebライターになった人の多くが、途中で挫折しているのが現状です。
ただし、Webライティング講座ならどこでもいいわけではありません。
中には、動画を見るだけの一方通行の講義しかやっていないところもあります。
しかし、目的は自分の文章の修正点をフィードバックしてもらうことなので、必ずカリキュラムに「添削(フィードバック)」がある講座を選ぶことが大切です。
フィードバックのある授業を開催しているおすすめのWebライティング講座は以下で解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
中でおすすめなのが、受講生のレベルや目標、希望に応じてオーダーメードでカリキュラムを組んでくる「パーソナルWebライティングスクール」です。
ここは「無料添削体験」もできるので、ぜひ一度試してみるといいでしょう。
②良質な文章に多く触れて、表現の引き出しを増やす
いい文章(売り物になる文章)を書くためには、いい文章をできるだけたくさん読むことも重要です。
良いモノを見て、目を肥やすということですネ
Webサイト上の文章だけでなく、雑誌や書籍、街中にあふれているさまざまな広告コピー、どんな種類のものでもいいので、目につく文章をしっかりと読むように心がけてください。
印刷物や広告コピーで用いられている日本語は、非常によく練られた文章ばかりです。
Webライティングとは書き方や表現技法は異なる部分がありますが、売り物としての文章を書くという本質は同じです。
Webでも印刷物でもいいので、日ごろから多くの文章を意識的に読むようにすると、どこがいいのか?何か自分の文章に取り入れるものはないか?などの「気づき」があるはずです。
その「気づき」の積み重ねが、自分の文章表現の引き出しとして、大きな武器になっていきます。
③自分のブログを開設して、文章を書きまくる
文章がうまくなるためには、とにかくたくさん文章を書くことが重要です。
先述した、「①プロからのフィードバック」と「②良質の文章に触れること」を実践しながら、自分で文章を書き続けることが上達への近道です。
そのために、有効なのが自分のブログを開設することです。
ブログの開設は、ちょっとハードルが高そうです…
ブログ開設というと難しく感じますが、実はとても簡単です。
無料のブログサービスを利用すれば、誰も今すぐに自分のブログを立ち上げることができます。
未経験者でも使いやすくて人気の無料ブログを3つご紹介します。
上記のどのサイトでも、多くの利用者がいるので、そうした他の利用者の記事を読んでみるのも勉強になるはずです。
ただし、自分の文章のクセやミスを知らずにブログを書き続けても上達しません。
おかしなクセが抜けなくなり、直すのに時間がかかるだけです。
自分がブログなどに書いた文章を誰かに添削してもらい、そこを修正しながら文章を書き続けることで初めて、文章力が身についてくるのです。
これら3つのスキルアップ方法を始め、未経験から稼ぎ続けるWebライターになるステップを詳しく解説しています。ぜひ、チェックしてみてください。
たくさん稼ぐために身につけておきたい5つのスキル
先に紹介した3つのスキル「文章力」「推察力/情報収集力」「SEOスキル」はWebライターとして身につけておくべき基礎的なスキルです。
ここからは「必須」ではないですが、Webライターとして長く、たくさん稼げるためにとても役立つスキルを5つ紹介します。
まだ5つもあるんですね…
未経験の方や初心者の方は、今後、こういうスキルもあったほうがいいんだなという程度の認識でOKです。
- より良い記事にするための提案力
- 専門分野/得意分野
- 速く、多くの仕事をこなす処理能力
- インタビュー・取材スキル
- 単価交渉力・営業力
ただし、すべては基礎的な3つのスキルを身につけたうえで役に立つ、オプション的なスキルということを忘れないでください。
①より良い記事にするための提案力
クラウドサービスで募集されている案件は、発注者からKWや記事の構成、内容の方向性などが指示されることがほとんどです。
中には「構成案から考えてほしい」という案件もあります。
当然、その方が報酬額は高いのですが、Webライティングの仕事に慣れるまでは手を出さない方が安全です。
Webライターは提示された指示に従ってサイトや書籍などで調査をして記事を書くわけですが、調べを進めるうちに、指示された内容より、もっと良い構成や記事の方向性が見えてくることがあります。
そういう場合に、発注者に対して改善を提案できるWebライターはとても重宝がられます。
状況によりますが、記事を書く前に…
こういう指示をいただき、調べてみましたが、こうしたほうがより分かりやすいのではないでしょうか?
と提案するケース。
あるいは、依頼通りの記事を書き終わってから…
ご指示通りの記事を書きましたが、こういう切り口での記事も面白いのではないでしょいうか?
という事後提案のケースもあります。
どちらのケースでも注意しないといけないのは、その提案の伝え方(言葉遣い)です。
発注者から提示された内容を否定するような提案をしてしまうと逆効果です。
また、あまり押しつけがましく伝えてしまうと、発注者から煙たがられます。
それに実績のない初心者から指摘されると「生意気」と思われかねません。
しっかり実績や経験を積んでから…
こういう案もどうかと思うのですが、いかがでしょうか?
というスタンスで伝えるようにしましょう。
自分の提案が採用されないからと言って、くれぐれも、同じ提案を繰り返したり、ふてくされたりしないでください。
②専門分野/得意分野
多くのライバルWebライターがいる中で、長く、たくさん稼ぐためには、他のWebライターとの差別化が重要です。
差別化にはいくつかの方法がありますが、もっとも有効なのが先述したとおり「専門分野」「得意分野」を持つことです。
「専門分野」「得意分野」があることは、Webライターとしての成功が約束された最強の武器を持っているのと同じです。
何らかの分野で専門的な知識(経験に基づく知識)があれば、文章力がなくても、SEOに詳しくなくても、仕事には困らないでしょう。
「専門分野」「得意分野」は、自分がこれまで従事してきた職種や業種に関すること、長年、親しんでいる趣味、日々の暮らしの中での得意なことや好きなことなど探せば意外に見つかります。
- IT関係企業に勤めていれば、プログラミングなどの知識
- 営業の仕事をしていたなら、コミュニケーションやマーケティングの知識
- 総務の仕事なら経理や人事、転職の知識
…などです。
また日常生活での料理や子育て、掃除・洗濯のテクニックなども得意分野として育てられるでしょう。
なるほど!そういうのもアリなんですね!
もし、何もなかったとしても、いまから得意分野を作っていけばOKです。
ライティングするためにいろいろなサイトを調査していると、何となく「あ、これ面白そうだな」というテーマが見つかることはよくあります。
そのときに、その分野についてさらに深く調べて自分の知識にしていけば、新たな得意分野を作ることができます。
ちなみに、これからも稼げる分野としては…
- 金融
- 保険
- 就職・転職
- 医療系
などが挙げられます。
「稼げる=競争率が高い」ということになりますが、もし、興味があるようなら、自分なりに深堀して得意分野として育ててみてはどうでしょうか?
③速く、多くの仕事をこなす処理能力
Webライターになりたてのときに、もっとも苦しむことの一つが、作業に時間がかかってしまうことです。
ライティングの作業はザックリと次のような流れになります。
- 発注者からの依頼内容を確認
- キーワードの調査
- 構成案を考える(発注者からもらえる場合もあり)
- ライティング
- 校正
- 納品
- 修正対応
- 再納品
- 終了
初心者のうちは、①~⑦までそれなりに時間がかかってしまいます。
時間ばかりかかるうえに報酬が安いため、初心者の段階で離脱してしまう人が多くいます。
中には①~③の段階あたりで、気持ちが折れてしまい、ライティングする前に辞めていく人も決して少なくありません。
「思ってたのと違う」とか、結構ありそう…
最初からたくさん稼げるものと勘違いしてWebライターになった人たちはここでリタイアしてしまいます。
どんな仕事も同じですが、最初はすべての作業に戸惑い、時間ばかりが経過して、気持ちが焦ってしまいます。
そこを乗り越えて、少しでも早く収入を増やすには、それぞれにかかっていた処理時間を少しでも短くすることが必須です。
1週間かかっていた作業が3日でできるようになれば、こなせる案件数が増え、結果的に収入も増えます。
でも焦ることはありません。
他の仕事と同様で、何度かやるうちにそれぞれの作業にも慣れて、だんだんと処理速度が速くなってきます。
いまWebライターとしてたくさん稼いでいる人たちも、最初はみんな同じ道を通って成長しているので、ここで凹まないでください。
また、オーダーメードのカリキュラムを作ってくれるWebライティングスクールで「執筆スピードアップ術」を組み込んだカリキュラムで教えてもらうのも検討してみてはいかがでしょうか?
④インタビュー・取材スキル
請け負う仕事のバリエーションを増やせば、稼げる案件を増やすことができます。
「ブログ記事・Webコンテンツ」以外のもっと単価の高い仕事にも取り組むことができるようになれば、収入もアップします。
単価が高いライティングとして、おすすめなのが「インタビュー・取材記事」です。
取材対象者に合って、話を聞き、その内容を盛り込みながら記事にする仕事です。
少し難しそうだけど、面白そう!
いま企業のオウンドメディアでは、サイトの差別化を図るために専門家などへのインタビュー記事を掲載するところが増えています。
他のサイトから集めた情報を加工するのではなく、自社で専門家にインタビューして書いた記事なので、独自性も権威性も高くなるためです。
しかし、インタビュー記事が書けるWebライターは少ないため、これからますます需要が高まると考えられます。
人と会って話をするのが苦手な人もいますので、無理して始めることはありません。
逆に人と話すのが好きな人の場合は、挑戦してみてください。
インタビューや取材のいいところは、普通なら会うことがない分野の人と出会えるということです。
人と会って話を聞くと、これまで知らなかったさまざまな情報を得ることができ、多くの刺激を受けます。
あまり興味がなかった分野でも、人から直接話を聞くことで、急に興味が沸いてくることはよくあります。
インタビュー・取材がきっかけで、その道の専門家にまでなった人も多くいます。
それは興味あります!
私も業界誌の記者時代にかなりの件数のインタビューをしました。
その結果、その業界については業界で働く人たちより詳しくなり、いまでも大きな財産となっています。
単価も高くなるうえ、新たな得意分野の開拓にも役立つので「インタビュー・取材記事」はおすすめです。
ただし、まずは通常の記事でまともな文章を書けるようになってから挑戦してください、
はい、そうします…
⑤単価交渉力・営業力
Webライターの仕事が分かってくると、Webライティングの金額的な相場も分かってきます。
そして、その相場感と自分スキルとを見合わせたときに、自分のスキルの「売値」というものもザックリと見えてきます。
初心者から中級者ぐらいまでは、仕事は「受け身」の場合がほとんどです。
しかし経験を積み、自分なりの強みを持てるようになると「受け身」から「対等」の立場になってきます。
そうなると、少しずつでいいので、発注者側と単価交渉をしてみることをおすすめします。
例えば、こういう伝え方です…
突然ですが、1点ご相談させていただきたいことがあり、ご連絡いたしました。
現在、幾つかほかの案件の依頼をいただいており、原則として、文字単価を2.0円以上でお請けさせていただくことになりました。
つきましては、貴社におかれましても、次の内容でご検討いただけませんでしょうか?
現在:1文字単価=1.5円
希望:1文字単価=2.0円
もしご承諾いただけるようでしたら、貴社の案件を優先的に進めさせていただくと同時に、これまでより納品期日を短縮させていただきたいと考えています。
私としましては、貴社とのお仕事を今後も継続的かつ優先的にお引き受けしたいと思っております。
ご多用中とは存じますが、ご検討いただければ幸いです。
…のような感じです。
ただし、これは自分の実力が伴わないうちにやっても、自爆するだけです。
経験を積んで、実績もできてきたなら、例えば10件のうちの1件だけ交渉してみるとか、倍額ではなく1.5倍程度の値上げで様子を見るとか、少しずつ進めてみてください。
大切なのは、自分が育ててきたスキルを安売りしないという意識を持つことです。
なるほど!フリーランスとなるとそういうことも必要なんですね!
値上げ交渉は、ビジネスなので堂々と主張し、押すところは押し、引くところは引きながら、交渉してください。
交渉が成立し、記事内容にも満足していただければ、発注者との関係性も良くなり、長期的な継続案件の受注につながる可能性も高まります。
最後に|Webライターの将来性
ここ数年で、あまりにWebライターの数が増えたため、「Webライターはもう飽和状態」と言われることもあります。
Webライター人口や増加傾向を示す資料はありません。
しかし一つの事実として、Web制作会社のWebライター募集広告や企業サイトのWebライティング担当者の人材募集はまったく減っていません。
私自身、幾つかのWebメディア制作会社と仕事をしていますが、どこもかしこも慢性的なWebライター不足で悩んでいます。
これだけWebライターが増えているのに、なぜ人材不足が続いているの?
理由は簡単で、数は増えているけれど、使えるWebライターがいないということです。
「誰でも簡単になれて、すぐに稼げる」という話に触発されて、次々と低質なWebライターが誕生していますが、まともな記事が書けるライターいないのです。
つまり裾野の底辺ばかりが広がって、上に伸びていないのです。
これからWebライターを目指す人は、ここにチャンスがあると認識してください。
いまからしっかりと基礎スキルを身につけて参入し、経験を積めば、まだまだ稼げるWebライターの席は空いています。
SEOだけを意識した記事しか書けないWebライターは、早晩、AIに仕事を持っていかれることになるでしょう。
しかし、しっかりとしたスキルを身につけた、文章力のあるWebライターはこれからも生き残っていくことは確実です。
そう聞くと、何かモチベーションが上がってきました!
決して、誰でも簡単にたくさん稼げる仕事ではありませんが、他の仕事に比べればずっと稼ぎやすく、参入しやすい仕事でもあります。
ここまで書いてきたように、しっかりと基礎的なスキルを身につけて取り組めば、まだまだたくさん稼げる余地のある仕事です。
ぜひ「早く、長く、たくさん稼ぎ続けられるWebライター」になれるように、正しい認識と、正しい道順でWebライターを目指してください。